絶世の美女

P台のガラスにちらりと映る私の姿は、まるで私とは別人で、 たしかに「妙齢の絶世の美女」のようだった。

「違うんやで、これはホンマの私と違うんやで」 と、思いながら、「でもまあ妙齢の絶世の美女というのも悪いもんでもないわなあ」 と まんざらでもない気持ちでP玉を打ち続けていた。 P屋を出て、しばらく歩くと、楽器屋さんらしき店の前にいくつかの ピアノが並んでいた。ちょっと弾いてみたくなって、その中のひとつの鍵盤に触ってみた。 すぐに店の人が出てきて 「商品にはさわらんといてください」 と注意された。言い方が邪険できつかったので 「この絶世の美女の私に向かって何を言う」 と思ったけれど、元の私に戻っていたみたい^^。 しかし、私のすぐ隣にいた女の人は、椅子にすわって ピアノをめいっぱい弾いていたのに、全然注意されなかった。 「なんでこの人にはなんも言わはらへんの?} と店員さんに訊ねると 「わたしらが雇って、ここで弾いてもらってますねんもん」 という返事がかえってきた。 ええなあ。私もこんな仕事したいなあ。街頭のピアノ弾き。 と、その人のことうらやましく思っていた。 そこからまたしばらく歩くと、宝くじ売り場があって、 「ここで7000万が出ました!!」と書かれている貼り紙が目に入った。 よし買ってみようかと、当るかな、当ってほしいなあ。思っていた。 まあ、それなりにはっきり覚えていて、楽しい夢だった。 ので記す。